こんにちは。学びのインフォです。
夏休みは、中学生にとってただの「長い休み」ではありません。特に塾に通っていないお子さんにとっては、自分のペースで勉強に向き合える貴重な期間です。学校がない分、まとまった時間を使って「苦手を克服」したり、「1学期の内容を復習」したりするチャンスでもあります。
ただし、計画なしでは、あっという間に終わってしまうのも夏休み。のんびりしすぎて、2学期のスタートに慌てるケースも少なくありません。
この記事では、中学1年生・2年生のご家庭向けに、夏休みの勉強計画の立て方と活用方法を、具体的にご紹介します。親子で取り組める工夫も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
中1と中2、夏の目標はこう違う!
中学1年生の目標
中学生活にも慣れてきた頃とはいえ、1学期で学んだことは小学校とは内容もペースもまったく違います。
特に英語や数学は、「積み重ね」が必要な教科。ここでつまずいたまま進むと、2学期以降がどんどん苦しくなります。
【中1の夏の重点ポイント】
- be動詞/一般動詞の使い分け(英語)
- 正負の数、文字式、方程式の基本(数学)
- 国語の説明文・物語文の読解力基礎
- 学習習慣そのものを固める

まずは「わかっているようでわかっていない」部分を復習し、基礎力の土台をしっかり作ることを目指しましょう。
中学2年生の目標
2年生は「中だるみ」と言われがちな学年ですが、実は受験を見据えた準備のスタートとして、とても重要な時期です。
【中2の夏の重点ポイント】
- 中1の英語・数学の復習(受験範囲の約6割が中1と中2の内容!)
- 1学期の新単元(連立方程式、不定詞など)の理解の定着
- 模試や確認テストで“弱点分析”を始める
- 自主的に学習を進める練習

中1と違い、「目的意識を持った学習」にステップアップさせていくことが重要です。
計画の立て方:週ごと+日ごとの“逆算スケジュール”を!
夏休みの計画は「ざっくり週単位→日単位に落とし込む」形がおすすめです。
週単位で全体を把握
例えば、4週間でやりたいことをリストアップしてみましょう。
例
- 英単語300語暗記
- 数学の1年の復習問題集を1冊終わらせる
- 理科・社会の用語チェック100問ずつ

計画を作る時は、学校からの課題なども含めたリストアップをしましょう。
日ごとに割り振る
そこから逆算して、1日あたりどのくらいの分量にすればよいかを決めます。1日2時間を目安に、午前1時間・午後1時間などに分けて進めると集中力が続きます。
無理に毎日詰め込むのではなく、「できる日」「予備日」を作っておくのも、計画倒れを防ぐポイントです。

部活動や旅行、友達との遊びの計画なども含めて、予備日まで設定すると計画倒れしにくいです。
教科別「夏のミニ目標」を立てよう!
勉強をやみくもに始めるのではなく、「この夏にどこまでできるようになるか?」を教科ごとに決めておきましょう。以下は参考例です。
教科 | 目標例 |
---|---|
英語 | 英単語300語暗記/be動詞・一般動詞の文を自分で書けるようにする |
数学 | 文章題の式が立てられるようになる/方程式の計算スピードUP |
国語 | 毎日1題の読解練習/漢字100語習得/要約に挑戦 |
理科・社会 | 一問一答で暗記/教科書の用語をノートにまとめ直す |
主要5教科×タイプ別学習プランの参考はこちら

「目標がある→やる気が出る→結果が出る→自信がつく」という好循環を作ることが、学習の習慣化には欠かせません。
計画づくり4ステップ
勉強計画は、以下の手順で立ててみましょう。
振り返り
1学期のテスト・通知表・ノートを見て「何ができなかったか」を洗い出す
目標設定
教科ごとに「何をできるようにするか?」を明確に決める
優先順位付け
苦手・重要な単元を最優先に配置する
スケジュール化
朝/昼/夕でやる教科を分け、1日の中でリズムを作る

計画を表にして、冷蔵庫や机の横に貼っておくと「見える目標」になり、継続しやすくなります。
計画シートを作って“見える化”
おすすめは、A4用紙1枚で「今週の目標」「1日ごとのやることリスト」「チェック欄」がついたオリジナルシートを作ること。

終わった項目にチェックをつけたり、スタンプを押したりすることで「達成感」が得られます。親子で共有できる場所に貼っておくと、自然と会話のきっかけにもなります。
計画倒れを防ぐ!週1の見直し&ごほうびルール
計画は、1週間ごとに振り返るのがポイントです。日曜に「今週はどこまでできたか?」を確認し、達成できなかった分は翌週に再配置しましょう。
また、小さなごほうびも効果的。
例:
- 毎日2時間やったらゲーム30分OK
- 1週間のノルマ達成で好きなお菓子orおでかけ

モチベーションを保つ工夫は、継続のカギになります。
苦手を見つけて重点強化!
通知表やテストの結果から、どの単元でつまずいているかを一緒に確認しましょう。
・数学の文章題でつまずく
・英単語をすぐ忘れる
・理社は覚えてもすぐ抜ける
など、原因を見つけたら、それに絞って対策をします。1日10分でも毎日取り組むことで、夏の間に大きな成長が期待できます。
弱点を見つけるためには?
弱点を見つけるためには、定期テストや小テストで間違えたところがポイントです。
だからこそ、受けたテストは小テストでも見直し・やり直しが大切です。
成果を“見える化”する仕組みを作ろう
せっかく勉強しても、本人が「できるようになったと実感」できなければ続きません。市販の問題集、アプリ、プリント教材などを使って「できたこと」を残しましょう。
【工夫例】
- テスト結果をファイルに保存
- 問題集に日付と点数を書きこむ
- 保護者から「すごいね!」「がんばってるね!」の声かけ

この“見える成果”が、次のやる気につながります。
朝・昼・夕の時間帯別・おすすめ学習スケジュール
- 午前(9:00〜11:00):集中力の高い時間帯。英語・数学など“頭を使う教科”に
- 昼食後(13:00〜14:30):暗記系に最適(理社・英単語など)
- 夕方(17:00〜18:00):その日の復習・確認テスト・翌日の準備
※夜更かし・朝寝坊が習慣になると2学期がつらくなります。早寝・早起きを心がけましょう。

毎日勉強ばかりのスケジュールを組んでしまうと、”勉強嫌い”や”やる気”をそいでしまいます。【午前中のみ】や【今日はこれだけ!】といったような毎日少しでも続けられるという勉強習慣を大切にしたいですね。
おすすめ教材(家庭学習派に!)
勉強する仕組みを作るサポートをすることも大切
いかがでしたか?今回は、『塾に行かない中1・中2向け!夏休みをムダにしない学年別家庭学習計画の立て方完全ガイド』をご紹介しました。
塾に行っていなくても、計画と工夫次第で夏休みの勉強は充実させることができます。大切なのは、本人のやる気だけでなく、それを支える「仕組み」と「親の声かけ」。
完璧なスケジュールでなくて大丈夫です。少しずつでも続けていけば、2学期のスタートで差がつくはずです。
この夏を、「自分で学ぶ力」を育てるチャンスにしましょう。