こんにちは。学びのインフォです。
早いもので、明日から8月です。夏休みに入って1週間ちょっとが経ちましたね。
この時期、多くのご家庭でこんな声が聞こえてきます。
「最初に立てた学習計画、うまくいってるのかな……?」
「まだ時間あるし大丈夫よね?」
「思ったより全然やってない!ヤバイかも!」
でもご安心ください。
計画通りにいかないのは、むしろ自然なこと。学習計画に“ズレ”が出るのは当たり前なんです。
最初の1週間で現実とのギャップに気づいたなら、それは“良い気づき”。
ここで見直しをすることで、8月後半に「もっと早く気づけばよかった」と後悔せずに済みます。
今日は、学習の進捗状況をチェックし、タイプ別に“今できる見直し”を提案します。
そして、保護者としての声かけポイントもご紹介します。
なぜ今がチェックのタイミングなのか?
夏休みの最初の1週間は、家庭での生活リズムやお子さんの行動パターンが見えてくるタイミングです。
- 朝ちゃんと起きている?
- 学習時間は確保できている?
- 計画と実際の学習内容にズレはある?
この「気づき」の時期を逃すと、ズルズルとやらない日が続いたり、「巻き返しが効かない」と焦り出したりすることに。
今こそ、お子さんの“現在地”を確認し、次の1週間の過ごし方を調整していきましょう。
3タイプ別に見る、進捗の実態と対策
ここでは、お子さんの今の学習状況を3タイプに分けて、それぞれの特徴と対応策を見ていきます。
タイプA:計画通り、順調に進んでいる!
特徴
- 朝から決まった時間に机に向かっている
- 毎日やるべきことをきちんとこなしている
- 学習記録や計画表にチェックが入っている
対策・アドバイス
順調だからこそ、ここで油断しがちです。
「がんばってるね」「計画通りってすごいよ!」と努力の継続を認める声かけを。
そのうえで、やる気を保つために、
- ご褒美DAYの設定
- 予定より早く終わった教科は“復習タイム”に充てる
- 得意教科の応用問題にチャレンジしてみる
など、前倒し・発展型の取り組みを勧めると良いでしょう。
タイプB:ところどころ遅れている
特徴
- 最初はがんばっていたが、最近はダレ気味
- 家族との外出などで学習が中断された
- 計画表の「未実施マーク」が目立ってきた
対策・アドバイス
このパターンが最も多く、焦りすぎる必要はありません。
大切なのは、「巻き返しが可能」であることを親子で共有すること。
具体的には、
- 1週間単位で“やり直しプラン”を立てる
- 優先教科を決めて、スリム化した新しい目標を作る
- たまりがちな課題は「集中日」を決めて一気にやる
などの方法があります。
「全部完璧に戻そう」とすると続きません。
“今週何をやるか”を親子で絞って再設定するのがポイントです。
タイプC:ほとんど進んでいない
特徴
- 計画表はほぼ真っ白
- 「やらなきゃ」とは思っているが、手がつかない
- 気づけばゲームやスマホ、動画時間が増えている
対策・アドバイス
まずは、責める言葉はぐっとこらえてください。
「なんでやってないの?」「やる気あるの?」という言葉は、お子さんのやる気をさらに下げてしまいます。
このタイプには、「一緒に立て直そう」というスタンスで再出発をサポートすることが効果的です。
- 計画を白紙に戻す勇気を持つ
- 教科数を3→2などに減らして、達成感を得やすくする
- 学習開始のハードルを下げる(10分だけ、1問だけ、など)
「いま気づけたことが収穫だったね」と声をかけ、失敗を責めず、未来志向の言葉がけを意識しましょう。
ズレた計画の見直しは、3ステップで!
計画の見直し=すべてやり直し、ではありません。
以下の3ステップで、スムーズに調整できます。
ステップ①:実績を“見える化”
ノートやスケジュール表に「実際にやったこと」を書き出します。
「何もやっていないように見えたけど、実は国語だけは続いていた」など、意外な発見があります。

”見える化”をすることで、保護者自身も進捗具合を確認することが出来ます。誉めるポイントを見つけてあげて下さい!
ステップ②:優先順位をつけ直す
すべてを同時にやるのではなく、
「定期テストが近い教科」「苦手だけど入試頻出の教科」など、
目的別に教科の優先順位を整理しましょう。

優先順位をお子様だけで考えるのは難しいかもしれません。一緒に考えても良いかお子様と話し合ってみて下さいね!
ステップ③:週ごとに柔軟な計画を立てる
夏休み全体の計画ではなく、今週・来週といった短いスパンで再設定。
この週単位での振り返りとリスケジュールが、成功の鍵です。

見通しが立たなかった先の予定なども短いスパンならば、再設定しやすいです。習い事や部活動が多いお子様には、この短いスパンが良いかもしれません。ポイントは、夏休みに終わらせておきたいものをリスト化して、週で振り分けることです。
保護者の声かけは“伴走者”目線で
計画がうまくいかないと、どうしても「注意」や「指導」になりがちです。
でも、お子さんは「うまくいっていない自分」を自覚しているもの。
保護者にしてほしいのは、管理ではなく“伴走”です。
言ってはいけないNGワード
✕「どうせサボると思ってた」
✕「これじゃ志望校ムリだよ」
✕「やる気あるの?」
効果的な声かけ例
◎「今のうちに気づけてよかったね」
◎「計画が難しかっただけかも。少し変えてみようか」
◎「10分でもできたら、それは進歩だよ」

ついイライラしちゃいますが、“失敗を責めたり怒る”よりも、“再出発を応援する”言葉を意識してかけてみてください。
ズレを恐れず、柔軟に進もう
いかがでしたか?今回は、『【中学生】夏休み学習計画、順調ですか?“ズレを味方にする”夏休み学習の進捗チェック法』をご紹介しました。
夏休みの学習は、立てた計画どおりに進まないことの方が多いです。
でも大切なのは、「ズレたこと」ではなく、「そのズレをどう受け止めて、どう修正するか」です。
今このタイミングで進捗をチェックし、必要な見直しができれば、
残りの夏休みを充実させることは十分に可能です。
焦らず、慌てず、親子で一歩ずつ前へ。
夏の学びを「やってよかった!」と思えるものにするために、今日からの声かけと調整を大切にしていきましょう。
この記事がみなさんのお役に立てれば嬉しいです。