【小学校高学年向け】国語が苦手な子が“点が取れる”ようになる家庭学習法&おすすめ教材5選!

おススメの本が知りたい

こんにちは。学びのインフォです。

「うちの子、国語だけ全然伸びないんです…」

そんな悩みを抱える小学校高学年のお子さんを持つご家庭は多いのではないでしょうか。算数や理科ではテストの点が取れているのに、国語だけがいつも足を引っ張ってしまう…。特に記述問題では何を書けばいいか分からず、選択肢問題も勘に頼ってしまう。そうした「国語の苦手意識」は、放っておくと中学・高校でも続いてしまいます。

でも、ご安心ください。国語の力は「センス」や「才能」ではなく、「読み方の技術」と「語彙力」で確実に伸ばすことができます。この記事では、今から家庭で取り組める読解力アップ法や、おすすめの教材を詳しく紹介します。小学生の今から始めることで、高校受験にもつながる“点が取れる国語力”を一緒に育てていきましょう。

なぜ子どもは国語が苦手になるのか?

「国語は勉強のしようがない」「なんとなく解いてる」という声をよく耳にしますが、それは“読めていない”ことが原因です。読解問題が苦手な子の多くに共通しているのが、文章を“ただ読んでいるだけ”で、「筆者の意図」や「構造」「言葉のつながり」を意識できていないということです。

たとえば、「しかし」や「つまり」などの接続語を無視してしまったり、「それは〜」の“それ”が何を指しているかを深く考えないまま読み進めてしまったり。結果として、設問に対して本文の根拠を見つけることができず、答えがぶれてしまうのです。

もうひとつ大きな要因は「語彙力不足」です。言葉の意味を正確に知らなければ、問題文そのものが理解できません。語彙が曖昧なままでは、説明文や論説文などの“抽象的な文”に対して「なんとなく分かったような気がする」だけで終わってしまい、正答にはたどりつけないのです。

つまり、「読み取れない」のではなく、「読み方を知らない」「語彙が足りない」だけなのです。ここをしっかり押さえることで、国語の成績は飛躍的に伸びる可能性を秘めています。

“点が取れる読み方”を育てる5つの読解トレーニング

国語の読解力は“感覚”ではなく、“技術”で鍛えることができます。ここでは、家庭でも簡単に取り組める5つの読解トレーニングをご紹介します。

【接続語チェック法】

「しかし」「つまり」「なぜなら」などの接続語に印をつけながら読む方法です。論理の流れを追う意識が生まれ、筆者の考えを捉える力が自然と養われます。慣れてくると、設問の答えの根拠となる部分が見つけやすくなります。

【指示語リターン練習】

「それ」「このこと」などの指示語が、文中のどの内容を指しているのかを線で結んだり、書き出したりして確認します。本文の内容を的確に把握するうえでとても効果的です。

【選択肢の消去法トレーニング】

選択肢問題では、正しい選択肢を選ぶよりも、「間違っている選択肢を消す」視点を持たせると正答率が上がります。それぞれの選択肢について「なぜ違うのか」を言葉にさせることで、根拠を持って答えを選ぶ習慣が身につきます。

【記述テンプレート練習】

「だれが・なぜ・どう思った」の3要素をもとに答えを構成するテンプレートを活用すると、記述問題の“書き出せない”悩みを解決できます。まずは型に当てはめて書くことから始め、徐々に自分の言葉にしていきましょう。

【設問を先に読む習慣】

本文を読む前に設問を先に確認しておくことで、「何のために読むのか」という目的意識が生まれ、無駄な読み飛ばしが減ります。これだけでも読解の精度が大きく変わってきます。

これらの方法は、家庭で毎日10分から取り組めます。読み方の“型”を身につけることで、読む力・解く力がぐんぐん伸びていくのを実感できるはずです。

■ 家庭学習で差がつく!おすすめ市販教材5選

ここからは、読解力を伸ばすために本当に役立つ市販教材を5つご紹介します。
いずれも「国語が苦手な子でも取り組みやすい」「続けやすい」「中学〜高校受験の土台になる」ことを基準に厳選しました。書店やネットでも手に入るので、ぜひチェックしてみてください。


『ふくしま式「本当の語彙力」が身につく問題集 小学生版』(大和出版)

語彙力はすべての教科の土台です。この教材では、「言い換え」「つなげる」「比べる」など、言葉を使う場面ごとに練習できるのが特長。類義語や反対語、言い換え表現などを身につけることで、記述問題で「何を書いたらいいか分からない…」が激減します。

我が家ではこの本がとても役に立ったと思っています。

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おすすめポイント:

  • 1ページ10分程度の学習で無理なく続く
  • 読解力と表現力を同時に鍛えられる
  • 保護者と一緒に取り組むと理解が深まる

『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集 小学生版ベーシック』(大和出版)

こちらは、文章を「どう読むか」「どう整理するか」をトレーニングする1冊です。説明文・論説文の読解を中心に、「なぜそう考えたのか」を明確にする設問構成が秀逸です。

我が家では1冊終える頃に、考えて書く力が向上した気がします。

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おすすめポイント:

  • 接続語・指示語の読み取りに特化した問題あり
  • シンプルな構成で国語が苦手な子にも安心
  • 高学年のうちに“論理的に読む力”が身につく

『出口汪の日本語論理トレーニング 小学生・基礎編』(水王舎)

“読める子”と“読めない子”の差は「論理の筋道を追えているかどうか」。この教材は、「順接・逆接」「具体と抽象」など、国語で必須の論理構造を丁寧にトレーニングできます。

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おすすめポイント:

  • 問題が短く、テンポよく進められる
  • 中学受験でもよく出る思考パターンを学べる
  • 「考え方のクセ」がつくので長期的な成績向上に有効

『読解力をのばす なぞ解き文章読解 』(学研)

クイズやなぞ解き要素が盛り込まれた一風変わった問題集。遊び感覚で取り組みながら、実は重要な読解スキル(因果関係・要約・登場人物の心情読み取りなど)が身につく構成です。

勉強があまり好きではないお子様にも、楽しみながら取り組むことが出来ると思います。

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おすすめポイント:

  • 国語が嫌いな子でも“ゲーム感覚”で学べる
  • 問題を解く→ストーリーが進む仕掛けで夢中になる
  • 兄弟姉妹で一緒に取り組むのもおすすめ

『小学高学年 自由自在 国語』(受験研究社)

総合力を養いたいならこれ。読解・文法・漢字・記述対策まで網羅されているため、1冊で幅広く学べます。学校の授業内容を超えて「応用力」まで伸ばせるので、高校受験への下地作りにもピッタリです。

保護者が使用する国語の参考書としてもおススメです。

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おすすめポイント:

  • 豊富な例題とていねいな解説で理解が深まる
  • 解説の質が高く、保護者の指導にも使いやすい
  • 中学入試にもつながる力を自然に身につけられる

まとめ:国語の苦手を“できる”に変えるには、家庭の関わりがカギ

ここまで、国語に苦手意識を持つお子さんのためにできる具体的な読解トレーニングや、おすすめの市販教材を紹介してきました。

でも、実は一番大切なのは「継続」と「家庭のサポート」です。

どんなに良い教材を買っても、続けなければ力にはなりませんし、苦手意識が強い子ほど最初の一歩に勇気が必要です。そこで、保護者の方にお願いしたいのが「寄り添って見守る姿勢」です。

毎日、家事に育児に仕事にと忙しいですよね。そんな中、このブログを読みに来て下さっているということは、お子様の勉強に寄り添っているということだと私は思います。そんな保護者の方だからこそ、1日10分でも構いません。ほんの少しのサポートをお願いできたらお子様も次のやる気に繋がるのではないかと私は考えています。

▽ 声かけのコツ:「できたこと」をほめよう

国語は“すぐに結果が出にくい教科”です。だからこそ、「間違いに注目する」のではなく、「正しく読めたところ」「記述で表現できたこと」に目を向け、次につながる言葉をかけてあげてください。

例:

  • 「前より“なぜそう思ったか”を自分で説明できてるね!」
  • 「この記述、すごく分かりやすく書けてるよ」
  • 「文章の読み方、前より落ち着いて読めてる感じがするね」

このような“変化の芽”を見逃さず、子どもの小さな成長を見つけて言葉にすることで、子どもは「もっと頑張ってみよう」と前向きになれます。

▽ 学習リズムは“生活の一部”に

毎日じゃなくて構いません。まずは「火・木・土の夕食前」など、決まった曜日・時間に取り組むことで、“特別な勉強”から“いつもの習慣”へと定着していきます。

たとえば、

  • 火曜:語彙トレーニング(ふくしま式)
  • 木曜:論理トレ(出口式)
  • 土曜:文章読解(自由自在 or なぞ解き系)

というふうに、目的に応じて教材をローテーションするのもおすすめです。

▽ 国語は、すべての教科の土台になる

読解力が伸びると、社会の資料問題や理科の説明文、算数の文章題まで「何を聞かれているか」が明確に見えるようになります。さらに、高校受験で必要な記述問題や資料読解、さらには小論文にもつながっていく、まさに一生モノの力です。

「うちの子、国語はダメなんです」とあきらめるのはまだ早い!
読解力・語彙力は、今からでも確実に育てられる“学習スキル”です。


今こそ、「読める子」へのスタートを

いかがでしたか?今回は『【小学校高学年向け】国語が苦手な子が“点が取れる”ようになる家庭学習法&おすすめ教材5選!』をご紹介しました。

国語ができるようになると、子どもは他の教科への理解も深まり、自信もついてきます。すると、自然と学習意欲全体が上がり、家庭での会話も前向きなものに変わっていきます。

その第一歩として、ぜひこの記事で紹介した読解トレーニングや市販教材を、今日から試してみてください。最初の3週間は「習慣化」に集中。少しずつで構いません。お子様が楽しく学べることが1番大切で、さらに継続していくことで徐々に力がついてくると思います。

保護者のちょっとした関わりと、日々の少しの積み重ねが、未来の大きな力になります。
ぜひ、ご家庭での“国語力づくり”にお役立ていただけたら嬉しいです。

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